新しい契約を結ぶ営業や、魅力的な企画を生み出す商品開発。
日々、目に見える成果を出す“前線”の仕事に注目が集まることは少なくありません。
その一方で、経理をはじめとするバックオフィスの仕事は、スポットライトが当たりにくい領域かもしれません。
しかし実際には、経理は会社の信頼と運営を根底から支える、なくてはならない存在です。
請求書の発行・管理がなければ、売上は成立しません。
経費処理が滞れば、社員のモチベーションに影響し、先方への支払いが遅れれば、取引先の不信感につながることもあります。
さらに、月次の集計がズレ込めば、経営判断に必要な数字も遅れてしまいます。
つまり、経理は目立たないながらも、社内外の信頼や意思決定を支える“経営のインフラ”です。
こうした重要な役割を担いながらも、現場では次のような課題を抱えている企業が少なくありません。
- 業務が属人化し、担当者がいなくなると混乱する
- 「その人しか分からない処理」が多く、引き継ぎがうまくいかない
- クラウド会計を入れても使いこなせず、結局は手作業に逆戻り
- 経理の人手が足りず、月末になると全社で作業が滞る
中小企業ほど、こうした負担が個人に集中しやすく、組織としてのリスクは高まります。
日常的に回っているように見えても、実は危ういバランスの上で成り立っている経理体制は少なくありません。