「若い世代からの応募がまったく来ない」
「採用してもすぐ辞めてしまう」
「制度を整えているのに、従業員の満足度が上がらない」
そんな悩みを抱える中小企業の経営者様は少なくありません。
近年、働きやすさや福利厚生の充実を重視する求職者が増えており、企業に求められる環境づくりのハードルは確実に上がっています。
ある29歳までのZ世代を対象にした調査※によると「企業に安定性を感じるポイント」の1位に「福利厚生の充実」が挙げられました。なんと約6割がこのように回答しているそうです。
福利厚生充実による働きやすさや将来の安心感は、企業選びの基準になってきています。
※マイナビ2023年卒大学生活動実態調査より
しかし給与や通勤手当、健康診断など、どこでもあるような制度だけでは他社との差別化にはつながりません。
では、若い世代が本当に求めている“安心”とは何でしょうか?
企業が大切にするべきものは「従業員」だけではない
多くの企業が「従業員本人の満足」ばかりに目を向けています。
福利厚生や職場環境の整備において従業員本人への配慮はされていても、実は“その家族”の存在は見過ごされてしまっていることが多いのです。
しかし働く人の生活には、家族の存在が深く関わっています。
子育て、パートナーとの暮らしなど家庭に不安があれば、従業員が職場で100%のパフォーマンスを発揮するのは難しいのです。
安心して働ける会社には「家族も安心できる仕組み」がある。
それが今「企業の魅力」につながってきているのです。
つまり、大切にすべきなのは見落とされがちなのは「従業員の“家族”」という視点。
「家族も含めて安心できる環境」を企業が提供することは、従業員の働きがいや定着率に直結します。
企業がこの“見えにくい課題”に気づきアプローチできるかどうかが、企業の未来を左右する分かれ道なのです。